岐阜・愛知レトロアーケード探索記(2) 日本ゲーム博物館

養老ランドを後にし、いったん岐阜を脱出。
向かうのは愛知・犬山市の「日本ゲーム博物館」です。



「日本ピンボール博物館」としてオープンした施設がリニューアルし、
ピンボールだけでなくアーケードゲーム全般を取り扱うようになった、この博物館。
その名に恥じることなく、多くのレトロアーケードゲームを実際に楽しめます。
ちなみに時間制なので、入館後は決められた時間内は遊び放題。
最低でも3時間チケットを購入することをおススメします。
いや、それぐらい設置マシンが凄まじいラインナップなんですよ。





まずは体感ゲーム系。セガの「G-LOC」です。
アフターバーナー」の流れを汲む、体感フライトシューティングですね。
プレイに合わせて非常によく動くマシンなのですが、
そのためか現役稼働している場所は少ないです。個人的には10年ぶりくらいに見ました。




同じくセガの「ラッドモビール」。
実はセガ体感ゲームの中で、最も好きな作品だったりします。
ダイナミックに動く筺体と、ほぼアクセル全開で行ける爽快感の高さを合わせ持ち、
さらに雨やパトカーとのカーチェイスといったアクシデントを盛り込むことで
飽きないゲーム展開が続く…。
走ることが単純に楽しい、そんなタイトルです。
ここでもとりあえずクリアまで遊びましたともさ、ええ。




[:W300]

ポールポジションII」。
ナムコレースゲームの原点に近い存在ですね。
今考えると、敵車と接触したら大爆発炎上って、リアルだけど凄い演出だよなぁ…。


ほか、稼働していた体感ゲームでは「チェイスH.Q.」「セガラリーチャンピオンシップ」
ジュラシックパーク」「パワーショベルに乗ろう!EX」「スカイターゲット」
「ランディングギア」「ランディングハイジャパン」などなど。


ハングオン」や「スーパーモナコGP」などもあったのですが
残念ながら探索時は非稼働でした。
あと、参考展示とはいえ気になったのがこれ。



タイトーの「IDYA2」です。
ものすごいデカさ&派手に動くマシンで、当時から遊園地なんかでしか見かけない存在でしたね。
これは汎用の体感ゲーム筺体とでもいえるもので、ソフトの入れ替えによって何種かゲームが楽しめました。
「スーパーチェイス」「ヴァ―テクサー」「サイバーステラ」などが出たようです。
個人的には、興味はあったけど1プレイが高くて
結局手を出さないままだったゲームでした。
だからこそ今遊びたいものです…。稼働する日が楽しみですね。





エレメカ系も素晴らしく充実してます。
気になったものだけでも挙げてみると…。


ミッドウェイの「スタントパイロット」。
筺体内に配置されたオブジェを、飛行機を操ってくぐったりすれば得点となるゲームなのですが
驚くべきことに、自機となる飛行機は立体映像。すなわち実体を持っていません。


こんな感じで、見ている分には本当に飛行機があるようにしか感じられませんが
オブジェに決して当たることなく動く姿は、
これが1971年製のマシンだという事実と合わせて、衝撃そのものです。




こちらは、こまやの「虫とりゲーム」。
光った虫のパネルを次々押していく、もぐら叩きに近いゲーム性なのですが
一定得点以上でゲーム延長というシステムもあり、単純ながら熱くなれます。



関西精機製作所ことKASCOの「ミニドライブ」。
なんと登場したのは1959年。実に50年以上も前の大名作です。
道が描かれたベルトを、ひたすらコースを外れないように車を走らせる…
ただそれだけなんですけど、楽しいんですよね。



エレメカから少し外れますが、温泉旅館なんかで定番だったパチンコ。
よくゲーセン等で見かけるパチンコと違うのは、4面に台が設置されている点です。
なんでも、デッドスペースになりがちな建物の柱部分を有効活用するため
最大4人の客がパチンコを同時に楽しめる、この形になったんだとか…。
上のよく分からない怪獣のイラストも、いい味を出してます。


…この調子で書いていくと、いつまで経っても終わらないのではしょりますが
他にもメダル系やガンシューティングまで、素晴らしく充実しています。
「オペレーションウルフ」(しかもミニ筺体の“ちびっ子シリーズ”!)や
「オーシャンハンター」「エビルナイト」「ビーストバスターズ セカンドナイトメア」など
ガンシューティング系を、フリープレイなのをいいことに
クリアまで遊び倒すのも、またここならではの楽しみでしょう。




もちろん以前のメインだった、ピンボールも日本最大と思える品揃え。
ウィリアムスの「ファンハウス」なんかは、フィールド中央にある巨大な顔のインパクトと
ボーナスが取りやすく派手さ&爽快感抜群なフィーチャーが相まって
ピンボールの楽しさを知るにはベストなマシンの1台だと思います。









さて「日本ゲーム博物館」には2階もありまして。
ここにはジュークボックスや時計などが展示されています。



そんな中に、ラブホテルや温泉旅館などで見られた
ファミコンボックス」がこっそり積んであったりするのだから、侮れません…。
あと、テーブル筺体も非稼働ですがいくつか積まれていました。
結構なレアタイトルがありましたが、これもいずれ展示される日が来るのでしょうか?






レトロゲームを保存するだけでなく、
ゲームの本文である“遊ぶ”という部分をしっかり叶えてくれる。
いやもう本当、ここだけで1日余裕で過ごせそうな勢いです…。

きっとこれからも、驚くようなマシンを入荷し、稼働させてくれるに違いありません。
Twitterで宣言されていた、R-360の奪還計画。ぜひ実現してもらいたいです。



後ろ髪引かれる思いはありつつも、次の目的地は車で3時間以上。
そうゆっくりはしていられません。
再訪を誓い、日本ゲーム博物館を後にしました。
岐阜に再び入り、ひたすら北上。
遥か北に待つものは、果たして未知のレトロゲーム機か、それとも…。


続きます。