海外製ボードゲームをゲーム機で楽しむ

海外製ボードゲーム
ドイツゲームとか、ヨーロピアンゲームとか呼ばれることもありますが
要は海外で生まれた、アナログのボードゲームの総称です。
日本でも有名なところだと、アメリカ生まれの「モノポリー」なんかがありますね。


ヨーロッパ圏では家族揃ってボードゲームを遊ぶ文化が根付いてたり、
1990年から続いているドイツゲーム大賞が毎年大きなトピックになったりするのですが
日本では残念ながら、家庭用ゲームの歴史とあまりに接点が無さ過ぎるためか、一部のゲームマニアの遊びってイメージが根強いです。
実際に多人数で遊ぶとものすごく面白いんですけど、なかなかそういう場も確保しづらいですしねぇ…。


とはいえ、家庭用ゲーム機で遊べる海外製ボードゲームもいくつかあるわけで。
今回は海外製ボードゲームが遊べるタイトルと、それらにインスパイアされた作品たちを少しまとめてみます。




「ヨーロピアンゲームコレクション」

海外製ボードゲームを詰め込んだお得タイトル。
現在では同じ内容の「SIMPLE2000シリーズVol.69 THE ボードゲームコレクション」が入手しやすいかも。


収録タイトルは、幽霊をモチーフにしたコマを取り合う「ガイスター」、
カードを使ってマップを前進、しかしカード補充には後退を余儀なくされる点がミソの「カルタヘナ」、
場にあるカードが出るまでカードを引き続けられるため、進むか退くかの見極めが重要となる「フロカティサーカス」、
サイコロの出目に合わせて、迫り来るオバケをいかにかわすかが楽しい「ミッドナイトパーティ」、
アメーバを成長させていく「原始スープ」の5作です。


個人的にはアナログ版で遊んだことのある「ガイスター」がオススメ。
お互いが良いオバケと悪いオバケ、各4体の合計8体を配置してゲームスタートなのですが、
どれが良いオバケでどれが悪いオバケなのか、相手には見えません。
良いオバケをゴールに導くか、悪いオバケを相手に全部取らせるか、それとも相手の良いオバケを全部取るか…
勝利条件はこのうち1つを達成すること。
相手が何を思ってコマを配置したのか、動かしたのか?
それを読みながら、時には口でゆさぶりをかけて探るのがたまらなく楽しいゲームです。


ちなみにXbox360シュタインズ・ゲート」には、遊べないものの劇中に「ガイスター」に似たゲームが出てくるそうな。




ブロックス倶楽部ポータブル withバンピートロット

ブロックス」とは4人のプレイヤーがそれぞれ順番に、盤面にブロックを角と角が接するよう配置していき
一番多くブロックを置けた人が勝ちという、フランス生まれのタイトル。
シンプルなルールながら、多人数ならではの予想外な展開に熱くなれるゲームですね。
ゲーム後半、盤面がかなりカラフルになるのも目に嬉しい感じ。


その「ブロックス」の家庭用移植版である本作では、
アクションADV「ポンコツ浪漫大活劇 バンピートロット」のキャラクターが対戦相手になります。
PSP版に加え、PS2版もあり。
しかしまた何で、アイレムは突然「ブロックス」に力を入れたのだろう…。




「じぱんぐ島〜運命はサイコロが決める!?〜」

じぱんぐ島 ベスト

じぱんぐ島 ベスト

カプコンが一時期力を入れてプロモーションしていた
ドイツ生まれの傑作ボードゲームカタンの開拓者たち」(カプコン版は「カタン」)のアレンジ版といえる隠れ名作。
パッケージ版の入手はなかなか難しいですが、ゲームアーカイブスで配信中です。


カタンの開拓者たち」との違いは、兵士を送り込むことで他プレイヤーの建造物を占領できること。
兵士VS城、兵士VS兵士などの戦闘はサイコロによる判定で行われます。
サイコロは他にもピンゾロでイベントが発生したりと、ゲーム内でかなり大きな役割を果たすあたりサブタイトル通りですね。


一方、テレビゲームだからかプレイヤー間での交渉は無し。
ただし資源の交換は、自分の番なら手持ちの所持金で自由にできるようになってます。
カタンの開拓者たち」を知る人は、その違いを楽しみながら遊ぶのがいいでしょう。


なお、オリジナルの「カタンの開拓者たち」をプレイしてみたいって人は
PS3Xbox360に配信タイトルとして登場しているので、そちらを遊ぶのがベター。


そういえば、Xbox LIVEアーケードでは同じくドイツ生まれのボードゲームカルカソンヌ」も配信してます。
http://www.xbox.com/ja-JP/games/c/carcassonnexboxlivearcade/
こちらは地形タイルを配置していき、建造物を作ってポイントを稼いでいくゲーム。
戦略だけでなく、運もゲーム展開をかなり左右するタイプなので、
接客用として遊ぶなら、もしかすると「カタンの開拓者たち」より向いているかもしれません。