大型筐体クロニクルその5 「早押しクイズ グランドチャンピオン大会」
TVを見るとクイズ番組はなかなか多いものの、どれも芸能人が回答者なものばかり。
視聴者参加モノって、今では「アタック25」くらいしか無い気がします。
「自分も参加してみたい!」って思いは、クイズ番組に無くてはならないものだと思うんですけどね。
その辺、ゲームであればクイズの回答者は当然、プレイヤー自身なわけで。
ということで第5回で紹介するのは、古き良き時代の視聴者参加型クイズ番組をモチーフにした
「早押しクイズ グランドチャンピオン大会」(ジャレコ・1994)です。
発売当時は大型筐体なわりにイマイチ目立たなかった作品ですが、
個人的にはもっと評価されてもよかったと思いますね。
このジャレコの「早押しクイズ」シリーズは、合計で3作が出ていまして
1作目が「王座決定戦」、続く2作目が本作「グランドチャンピオン大会」、3作目が「熱闘生放送」となります。
シリーズの特徴といえるのが、早押しボタンの導入。
これを押すことでまず回答権ゲット、それから答えるという、早押しクイズならではのシステムになってます。
これが特に対人戦だと、いかにもクイズで勝負してるって感じで実に熱い!
大型筐体でのリリースも、大抵が数人でワイワイ楽しむ対人戦には派手でピッタリでした。
「Answer×Answer」に先駆けること10年以上、クイズバトルはひっそりとゲーセンに根付いていたわけです。
シリーズ内でも本作「グランドチャンピオン大会」は、
クイズ番組がモチーフならではのお祭り感が特に濃厚に出ています。
理由は司会として、ルー大柴と細川ふみえが起用されている点にあり。
あ、といっても「ゆうゆのクイズでGo!Go!」的な実写ではなくて
どちらかといえば「クイズチャンネルクエスチョン」や「クイズ365」など一連の中日本リース作品的な…
って、何人が分かるのかって例ですね、すみません。
要はドット絵での出演してます。
このキャラクターデザインが、ルー大柴はあのクドさがしっかり出てて
細川ふみえもおっとりした雰囲気が十分醸し出してるという、いい感じのデフォルメ具合。
クイズ番組っぽくするためディテールにこだわろう、って製作者たちの気概がしっかり伝わってくる作品でした。