大型筐体クロニクルその4 「セニョール ニッポン!」


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
今年は大型筐体に数多く出会えればいいなぁと思います。
具体的には「ギャラクシーフォースII」のデラックス筐体とかに!
……え?
もう日本では一台も稼動してないの?(未確認情報)



さて2010年一発目は、正月に相応しくめでたいタイトルをってことで
ごく最近のタイトルですが「セニョール ニッポン!」(タイトー・2009年)をチョイス。
開発を「雷電III」「IV」で名を馳せたMOSSが担当している
3人まで同時プレイ可能なミニゲーム集です。

操作系統は、赤・黄色・緑・青の4色のボタンのみ。
これを使ったミニゲームはタイミング重視のものあり、連打が全てのものありと5ジャンル全30種類で
決められたノルマを達成し、計5ゲームをクリアすることが目的…
と、何だか書けば書くほどコナミの某タイトルを思い浮かべずにいられませんが
実際、ゲームシステムは何処に出しても恥ずかしくないほどのビシバシっぷりなので、気にしたら負けです。


本作の特徴は、タイトルからも想像できるように
外国人から見たような“間違った日本のイメージ”でゲーム全体が統一されていること。
「会社」「伝統」「家庭」「学校」「娯楽」の5ジャンルには
どれも日本ならではの文化をモチーフにしたミニゲームが用意されています。

例えば「家庭」なら鍋奉行の指示に合わせて具や肉を次々と取ったり、
サ○エさん似の主婦がゴミ収集車を追いかけて猛ダッシュしたり、
決められた回数だけボタンを叩いて布団を乾かしたり。
日本人なら身近なネタが、単純明快なミニゲームに仕立て上げられているわけですね。

むやみにアッパーで、バカゲーすれすれの世界に花を添える
ナビキャラクターをデザインしたのは、かわいいけれど毒のあるキャラクターが持ち味の、森チャック氏。
突っ込みどころ満載のキャラクターたちは、賑やかなミニゲーム集には合っているかと思います。
…結構好みは分かれそうですけどね。


なお本作は3回までミスが許されますが、
3ゲーム目あたりからは「難易度上昇押し売り中」となり、クリアノルマが上昇。
侮れない難しさを誇り始めます。
やはり1人で黙々とクリアを目指すより、パーティーゲームと割り切って数人で楽しむのが正しい遊び方ですね。
1クレジットで3人全員がプレイできることですし。




余談ですが本作、タイトーの「NO考シリーズ」の1作です。
他のシリーズ作品として「ホッピングロード」「ホーンテッド ミュージアム
エレベーターアクション デスパレード」などがありますが、どれも出回りが良くないのが困りどころ。
とりあえず見かけたら、1コイン入れておくのが吉でしょう。
大型筐体との出会いは、まさに一期一会。