大型筐体クロニクルその3 「アフターバーナーII」


第3回は「アフターバーナーII」(セガ・1987年)。
戦闘機のドッグファイトを再現した、セガ体感ゲームの黄金期を支える名機ですね。
写真のものは一番普及したと思われる、左右にだけ揺れるシングルクレイドルタイプですが
この他に座席へすっぽりと入り込む、上下左右にダイナミックに動くダブルクレイドルタイプ、
立って遊ぶアップライトタイプなどがあります。

ゲームとしての特徴はなんといっても、スプライトの拡大縮小を多用した圧倒的な3D表現。
特に戦闘機ならではのローリングなどは、はたから見てる方が酔うほどの迫力でした。
飛び交う敵戦闘機を撃ち、ミサイルをかいくぐり、空母まで生き延びる。
ゲームとしては非常に単純ながら、
その超アップテンポなゲーム展開による、プレイの爽快感は比類なきものでした。



個人的には、一番最初に遊んだ体感ゲームとして強く印象に残っています。
小学生の頃に、デパートのゲームコーナーに置いてあった本作と
コラムス」を遊ぶのが何よりの楽しみだった時期がありました。
結局、一度もクリアはできなかったのですけど
その超高速のドッグファイトに身を任せるだけでも楽しい、
当時の自分にとっては、手軽に楽しめる遊園地のアトラクションのような存在だったのです。



ゲームは楽しむことが何より大事。
アフターバーナーII」は、自分にそんな当たり前だけど、重要なことを教えてくれた作品です。
来年、2010年もいいゲームに巡り合える事を祈って。