大型筐体クロニクルその2 「ザ・警察官2 全国大追跡スペシャル」

年末のテレビ特番といえば、定番なのが警察24時間密着ドキュメント。
歌舞伎町取り締まりとか暴走族検挙とかやってるアレですね。


ついつい見てしまう、あの番組の雰囲気を完全再現したのが
ザ・警察官2 全国大追跡スペシャル」(コナミ・2001年)。
PS2にも移植された「ザ・警察官 新宿24時」の続編で、
タイトル通り、札幌・新宿・名古屋・大阪・神戸・博多の全国6都市を舞台にした
警察と犯罪組織の抗争を描く、ガンシューティングです。




このシリーズの特徴といえば、やはり視点追従センサー。
プレイヤーの体の動きに合わせて、銃弾を避けたり、物陰から覗き込んで発砲したりと
ゲーム中で連動したアクションが発生するシステムです。
敵の銃弾に思わず「やばっ!」と身を隠してしまう、その臨場感は非常に高くて面白いもの。
まさしくアーケードゲームならではの、革命的なタイトルでした。
ただし全身を使うため、連続プレイだと体が確実に悲鳴を上げるのが玉に傷。
太鼓の達人」シリーズと並び、プレイ回数が自然と制限されてしまうゲームですね。


「2」ならではの特徴は、前述の6都市を舞台にしたゲーム展開と
選択可能キャラクターが増えたこと。
前作にいた警察官に加えて刑事や特殊急襲部隊などがいて、それぞれ性能が違います。
中でもアフロがインパクトありすぎの刑事は、しかしその見た目に反して使いやすいキャラクター。


設定上、1発でも銃弾を受ければ即死であり、
民間人や同僚の誤射にも非常に厳しいペナルティがある。
そのため、かなり難易度の高いタイトルではあります。
前述の、全身を使ったゲームシステムもあって、1プレイに毎回緊張走るタイトルでした。


ちなみに、おまけに隠しで存在するリアルモードは
敵の居場所を示すマーカーなし、弾丸の速度は現実さながらで撃たれた瞬間死ねるレベルで
現実そのものの仕様ではあるんですが
ゲームとして考えると、もう有り得ないほどの超高難易度。
…クリアできた人は存在するんでしょうか。